構造・耐震

国産ひのき

高耐久、高強度。人に環境に優しい構造材。

構造材には、高耐久、高強度の「国産ひのき構造用集成材」を採用。
ヒノキは、耐久性、保存性の高い世界最高レベルの建築材料です。

バランスのとれた強度と軽さ、
木材はすぐれた建築材料

地震に強い家を建てるためには、より軽量で、より強度の高い建築材料を選ぶことが重要です。木材は、「圧縮」「曲げ」「引っ張り」などの強度バランスが良く、コンクリートや鉄と比較して、一定重量あたりの比重強度に優れています。二酸化炭素を吸収して成長する木材は、地球温暖化防止に貢献することはもちろん、比重強度から考えても、非常に優れた建築材料なのです。

写真:バランスのとれた強度と軽さ。木材はすぐれた建築材料
  • 圧縮・曲げ・引っ張りの値は建築基準法「長期に生ずる力に対する許容応力度」を採用。
  • 木材は杉材 平成12年建告第2465号 六 無等級材から圧縮・引っ張り・曲げは1.1/3の値に換算。
  • 鋼材はSS400 平成14年国土交通省告示第665号から厚み40mm以下の強度を1/1.5した値を換算。
  • コンクリートは基準強度24N 建築基準法施行令第91条の長期に生ずる力に対する許容応力度を求めた。圧縮は1/3、引っ張り・曲げは1/30の値に換算。

(下記資料に基づいて作成)
【比熱・密度・膨張率】コンクリート、鋼材:「建築材料ハンドブック」棚橋諒編集/朝倉書店 木材:「木材工業ハンドブック」改訂4版 森林総合研究所監修/丸善(株)、【熱伝導率】「住宅の省エネルギー基準の解説」(財)建築環境・省エネルギー機構

均一な強度と、安定した品質を実現する
構造用集成材

自然素材である木材は、産地や育った環境におり強度にバラつきがあるもの。一般の無垢の製材で非常に強いものがある一方で、見えない部分の弱点により弱くなっている場合もあります。それらの欠点を除去して製造されたのが構造用集成材です。サーラ住宅の国産ひのき構造用集成材は、指定された強度になるように、板材(ラミナ)を組み合わせて製品化するためバラつきの無い一定の強度が確保できます。板材は十分に乾燥させ、含水率を15%以下に低減し、収縮や変形、割れが起きにくい安定した品質を確保しています。

グラフ:積層効果によるバラつきの現象

高い接着力と耐久性を実証

構造用集成材に使用される接着剤は、木質系接着剤の中でも最高レベルの接着強度と耐久性を持つものを厳選。JIS/JAS規格において、ホルムアルデヒド発散量の最も少ないF☆☆☆☆ランクです。接着信頼性については、JAS煮沸剥離試験、浸漬剥離試験で確認しています。

国産ひのき構造用集成材は、
一般的な無垢材に比べて約1.45倍の強さ

柱材に採用される国産ひのき構造用集成材は、一般的なスギ無垢材に比べて、1.45倍の圧縮強度を実現します。
これにより、強度が保証できる耐震性の高い確かな住まいの設計が可能になります。

図:柱の圧縮強度(3.5寸 105mm)

ヒノキは建築材として
世界トップレベルの耐久性

日本を代表する木材の一つであるヒノキは、神社や仏閣を建てるための最高品質の木材として古くから用いられてきました。ヒノキの強度は伐採してから1,200年経過しても伐採時の強度とほぼ同じです。奈良の法隆寺や薬師寺の塔は1,400年経ってもなお健康な状態を維持しています。また、ヒノキは防虫性と抗菌性が非常に高く、シロアリにも強く、木材腐朽菌にも侵されにくい耐久性、保存性の高い世界最高レベルの建築材料です。

写真:ヒノキの強さの経過変化/心材における耐腐朽性・耐蟻性比較