「憧れていたのは、アウトドアリビングでバーベキューをすること」というSさまが計画されたのはカバードポーチのあるアメリカンスタイルの家。カバードポーチとつながるリビングに吹抜けの空間をつくり、縦にも横にも広がる開放的な空間に。これも含め、すべての空間づくりにSさまご夫婦のこだわりを色濃く反映している。内装材からキッチンの水栓一つに至るまで、時間をかけて厳選。「間取りについても、水廻りの動線やトイレの位置など、ずいぶん無理を言って担当の方を悩ませていました」。収納にもSさまらしさが。玄関、リビング、寝室など、空間ごとにシューズクローク、リビング収納、WICといった収納を分散し、どの空間もすっきりとした視界が得られることを最優先に計画している。「住み始めてから、庭に花を植えたり、自分たちで芝のお手入をするといった何気ないひと時が驚くほど楽しくて。振り返ると、そんな生活をイメージしながら家づくりをしていたのだと思います」。