わがままをカタチにした
こだわりの家づくりをご覧ください。
「どこからでも庭を眺められ、外に出られるような、家の中と外とのつながりを楽しめる家にしたかった」と、Mさま。30ヶ所を超える窓は、風の通り道や部屋の中から眺めたときに切り取られる景色まで、入念にデザインされている。中庭を中心に玄関からサニタリー、キッチン、ダイニング、リビング、和室へと続く1階は、まるで中庭を取りかこむ回廊のよう。それぞれの空間は、あたかも1階全体が1つの大きなホールのように、中庭を起点につながっている。広々とした開放感を感じさせつつも、異なる役割を果たす空間が適度な距離で保たれているのだ。必要なときには、それぞれの部屋を仕切ってブラインドをおろせばプライバシーが保たれるが、「中庭は外からの視線を気にする必要がないから、ほとんどそのまま」なのだとか。建物の中央に位置する中庭は、すべての部屋に光を届けてくれるだけでなく、まるで煙突のように風を吸い上げ、風通しを確保する上で大きな役割りを果たしている。光と風をふんだんに取りこむ空間のデザインは、照明や空調のコストを最小限に抑え、心にも体にもやさしい、エコな暮らしを実現してくれる。
1階 | 99.43㎡(30.07坪) |
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2階 | 60.25㎡(18.22坪) |
延床面積 | 159.68㎡(48.30坪) |
「今は夫婦と子ども一人だから、最初から壁で仕切るという発想はなかったんです。でも、日常の使い勝手を考えたら、ある程度、仕切ることも必要かもしれない。相談を重ねて出てきたのが、ガラス張りの中庭というアイデアだったんです」。回廊のようにつながった和室も引戸で仕切れば、独立した客間に。2階の子ども部屋は、将来は2部屋に分けられるようにもなっている。「暮らし始めてみると、空間を仕切らないことで、使い方がいろいろと広がることに気づきました。ホームシアターみたいに楽しんだり、友人を呼んでホームパーティーをしたり。これから子どもが大きくなれば、きっと暮らし方も変わってくる。家の使い方もゆっくり考えていこうと思います」。
ダイニングとの一体感が魅力のオープンキッチンは、全てが丸見え。だからこそ、収納をしっかり確保することが大切です。キッチン背面のカップボードに加えて、キッチン本体も両側から引き出しが使えるタイプを選択。調理道具はすぐに取り出せるキッチン側に、食器類はダイニング側にと使い分けています。
調理中すぐに手が届くよう、ガラスコンロのすぐ横に、レードルハンガーを設置。便利なのは当然ながら、メタリックなレードルやガラス容器を引っかけておくだけで、ちょっとしたアクセントに。
主寝室に併設された大きなウォークインクローゼットには、引き出しや棚をそなえた機能的な収納ユニットが。実はこれ、IKEAで購入したユニット家具。コストダウンのために、ご主人が自ら組み立てたとのこと。
ウッドデッキに直接出られる洗濯コーナー。高さが変えられる部屋干し用のハンガー掛けを使えば、省スペースでも洗濯物同士がぶつからないように上下に分けて干すことが可能。また、洗濯機や洗濯用品は、ロールスクリーンを降ろせば、スッキリ隠すことができます。
バスルームにつながる洗面室にも、外からも出入りできるガラス戸を設置。東向きで、お陽さまの光がたっぷり降り注ぐなかで朝の身支度ができます。湿気がこもりがちなサニタリー空間の換気もバッチリ。庭仕事で汚れたあとも、そのまま洗面室へ入れます。
自然光や風を積極的に取りこんで省エネへの配慮をしているMさま邸は、太陽光発電システムも採用。和モダンなテイストの切妻屋根の外観には、南面にたっぷり4.32kWの太陽光パネルが搭載されています。